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2008年 9月1日 ■ 『読書の秋、ダイバーシティを書籍で学ぶ』

まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では立派な秋。
「読書の秋」を先取り!ということで、今回はダイバーシティに関する書籍を紹介します。

「日本経済新聞」では毎週日曜日に「今を読み解く」と題して、書籍を紹介するコーナーがあります。
2008年8月24日のテーマは「ダイバーシティ」。慶応義塾大学教授樋口美雄氏が、「組織力の向上のため、社員一人ひとりの違いを受け入れる必要がある」として、お薦めの書籍4冊を掲載しています。

■1冊目は『ダイバーシティ』(山口一男著、東洋経済新報社、2008年)
ダイバーシティが個人にとって生きる力を学ぶ上でいかに大切であり、それが社会にとっても活力と価値を創造することになるかを一般の人に理解してもらおうと、二つの物語を補完的に使って記しています。

■2冊目は『ダイバーシティ・マネジメントの研究』(有村貞則著、文真堂、2007年)
在米日系企業と在日米国企業の実態調査を通じ、日本企業が異質な人材の活用に迫られていることを示しています。

3冊目は『個を活かすダイバーシティ戦略』(マーサー・ジャパンwith C-Suite Club 著、ファーストプレス、2008年)
8つの先行事例を紹介し、「個」の質や量を充実させるだけではなく、「知のシナジー」を発揮させ組織集団としての成果を向上させるには、性別や年齢といった外形的属性の多様化だけでなく、個々人の思考内容や表明される意見・見解の多様化が必要であると指摘しています。

■4冊目は『実践ダイバーシティマネジメント』(リクルートHCソリューショングループ著、英治出版、2008年)
女性活躍推進室が現実に直面している問題を取り上げ、組織全体に多様化が必要な経営上の理由を浸透させ、PDCAサイクルを活用することが効果的であると説いています。また実践の場では、企業目的への各人に対する機会と処遇の公平性を担保し、マイノリティー特有の事情により企業に貢献できないことがあれば、それをケアしていく必要があると指摘しています。

樋口氏はダイバーシティについて、次のように解説しています。
「グローバル化が進展し、顧客ニーズが変質した市場に直面するようになった今日、企業は組織力の向上をもたらす人材の多様化が求められる。企業全体を巻き込み、社員一人ひとりが持つ様々な違いを受け入れ、多様性を生かそうとする『ダイバーシティ・マネジメント』は、もはや『やったほうがよい活動』ではなく『やらなければならない経営戦略』になったとの認識が広がりを見せている。」
少子化による労働人口の減少、高齢化によるシニア人口の増加、グローバル化による外国人の増加、消費者である女性の決定権の高まり・・・挙げ始めればきりがないほど、企業がダイバーシティを「やらなければならない」理由があります。
「大企業にある人事部の先駆的な取り組み」ではなく、「あなたの企業の経営戦略」として、ダイバーシティを位置づけてみませんか?

2008年8月24日付「日本経済新聞」

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