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2008年 8月10日 ■ 『グループが手を組んでパパママ社員を支援』

あなたは保育所を利用したことがありますか?
その保育所は自宅から近い場所にありましたか。それともパパママの勤務先から近いところにありましたか。
保育所の定員の関係で、不便な場所を利用していた方もいるかもしれません。
パパママ、そして子どものワーク&ライフのバランスを壊さず、安心・便利に利用できたら良いですよね。

【好きな場所を選んで子どもを預ける】
そんな願いに応えているのが、トヨタ系5社です。
デンソー、トヨタ自動織機、トヨタ車体、ジェイテクト、トヨタ紡織の5社は、2007年10月に共同で運営会社を設立。5社の正社員・出向社員は、運営されている5つの共同託児所の中から好きな託児所を選んで、子どもを預けることができます。
もともとは各企業が単独で託児所を運営していました。しかし利便性を高め、選択肢を広げるには、1社では限界があると判断。同じ悩みを持っていた5社での取り組みにつながりました。

【社員にとっては利便性が高い】
共同託児所は社員にも好評です。
というのは、好きな場所を選べるだけでなく、週末・祝日出勤や、急な残業の時にも、電話1本で子どもを預けられるから。これが自治体の保育所となると、休日出勤のたびに預け先を探さねばならず、残業の時間に遅れれば追加料金が発生します。
共同託児所の月の利用料金は、自治体の保育所より5,000円程度高いものの、利便性が高く、また設備内の安全にも配慮が行き届いていることから、共同託児所を選ぶ社員が多くなっています。

【企業はママ社員を活用したい】
企業が共同託児所を運営するのには、もちろん理由があります。
5社の所在地である愛知県は、有効求人倍率が、52ヶ月連続の全国1位(2008年6月時点)となっています。人手不足が慢性化する中、トヨタ自動車がママ社員の活用を本格化。工場の敷地内への託児所設置、休業前の職場に復帰できる制度も導入しており、育児休業取得者の職場復帰率は9割超となっています。2010年前後からの団塊世代の大量退職を目前にして、ママ社員の戦力化は待ったなしの状況です。

このように共同託児所は、社員も企業も、ハッピーになれる取り組みなのです。

【社員も企業も社会もハッピーに】
この事例はトヨタ系5社でしたが、1社単独で子育て支援に取り組むには資金力が不足しがちな中小企業が、同じ地域内にある他の中小企業と連携して施策を推進する等、取り組みの参考になりますね。
企業が人材確保の取り組みの一環として、パパママ社員の働く環境を整備することは、パパママが安心して仕事と子育てを続けることができるだけでなく、地域社会の雇用の活性化にもつながります。社員―企業―社会を良いサイクルが巡れば、皆がもっとハッピーなワーク/ライフ・バランスを実現できますね。

2008年7月21日付「日本経済新聞」

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