第5回
「一つの物がいろんな可能性を秘めている
」
インプロジャパンのスタジオには、いろんな小道具が置いてあります。
布、帽子、人形、おもちゃ、棒、ボール、、、、
即興で生まれてくるお話の世界では、
事前に小道具を用意することは出来ません。
ですから、そこにあるものをお話に必要なものに見立てて使っています。
その中にネクタイがあります。
先日は、このネクタイが大活躍しました。
時には、紐に
時には、新体操の縄に
時には、ぞうきんに
時には、蛇に
変化していきました。
面白かったのは、何度も活躍したネクタイでしたが、
3時間のうち1度も「ネクタイ」としては使われなかったことです。
このクラスの受講者は全員立派な成人です。
20代後半から40代前半までの幅広い年齢層の集まりです。
でも、シーンを演じているときは、年齢など関係なく
みんな必死で創造の世界の中に飛び込んでいきます。
「これは、ネクタイ」
という固定概念はありません。
むしろ、それとは違う関わり方を探すことで、
さまざまな可能性と出会えます。
前回のコラムで書かせていただきました「エクステンド」
これが、大きな鍵を握っています。
一つのものに対して、同じ関わり方ばかりするのではなく、
むしろそれ以外の関わり方を探していきます。
これは、人間関係にも言えるのではないでしょうか?
「あの人はこういう人だから、こういう伝え方をしよう。」
「自分はこういう人間だから、こういう行動をしよう。」
無意識の中に染み付いた、同じ関わり方をやめた時、
違う可能性が広がっていくのです。
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