発想力・創造力で夢をかなえる
 2007年 4月07日 ■Vol.3 「会話を創造する」

第3回 「会話を創造する」

前回、言葉の意味だけではなく、その言葉をきっかけに相手がどんな世界観を
持っているか、読むということを書かせていただきました。
今回は、そのためのちょっとした方法をご説明いたします。

インプロには、「エクステンド」というスキルがあります。
一つの事柄を広げていくことです。
私は、それと同時に可能性を広げていくことだと思っています。

たとえば、どなたかとの会話に「昨日りんごを食べたんです。」
という言葉が出てきたとします。
私たちの頭の中には、「りんごを食べた」という情報だけが残るでしょう。
でも、もしこの「りんご」がどういうものか、興味を持ってみたら、そしてそれをエクス
テンドしてもらったらどうでしょう?

広げてみましょう。
赤く、ちょっとゆがんでいて、ヘタがついていて、甘い香りが漂って、よく見ると歯型が
ついている。
その歯形は、どうやらまだ小さい子供のようだ。
どうやら、子供が一生懸命かじろうとしていたらしい。

「私は(その)りんごを食べたんです。」

どうですか?
「りんご」という言葉のもつ世界が広がりませんか?
そして、りんごは一人ではなく、お子さんと食べたということも分かりますね。

これは、言葉の意味だけを情報として捉えていてはできません。
言葉は一つのきっかけであり、その奥にある情景や世界を感じることが大切なのです。

研修で、このエクステンドをすると、今までの会話というものが話し手だけでなく、
聞き手にとっても、いかに能動的なものであるかがわかります。
ある方は、エクステンドをすることで、
「今まで白黒にしか捉えられなかった世界がカラーになり、徐々に立体化してきた」
とおっしゃっていました。

さあ、あなたも誰かが発した言葉のもつイメージを読んでみませんか?
ただ、聞くだけにとどまらず
「それはどういうものですか?」
「もう少し、具体的に教えてください。」
相手の方が一番伝えたかったことを感じ取れるはずですよ。


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