ようやく仕事にも慣れ、よし頑張って働くぞぉー!
と意欲満々だった、入社半年ほど経った頃です、
いっきに景気が下降しはじめました。
会社の株価も急落。
何か国内・海外の取引先の入金が遅くなってきたよね・・・、
と思ったのもつかの間、少しずつ滞り、そのうち入金が
ストップ状態に・・・。
えっ、どういうこと???
あっという間に不良債権化していました。。
通常通り仕事はしているものの、その後周りの様子がどんどん
変化していくのがわかりました。
毎朝9:30に来ていた、メインバンクの若手銀行マンAさん。
「何かあったらいつでもお声かけてください!」と
いつもニコニコ・スマイル。
毎朝だったはずが、3日に1度となり、そして週1となり、
月1となった時はもはや笑顔なし。
そして、とうとう来なくなってしまいました。
そしてメインバンクの支店長のHさんが険しい顔で、
社長室を訪れるように・・・。
仕事とはいえ、銀行さんの豹変ぶりはすごいものでした。
株価がどんどん下落していたため、株主さんからの
お電話、お手紙もたくさん届いていました。
担当者の方は対応が大変だったようです。
社内はというと、役員クラスの会議が異常に長くなりました・・・。
ちょっとした確認や、部長に決裁してもらいたい案件など、
たまるたまる・・・。会議室から出てきた上司の部長へ
束の書類を持って駆け寄ったものです。
会議だけではなく、海外支店・販社との長電話・・・。
コストカットといいながら、30分以上電話で会議なんて
こっちの方がコスト高じゃないのー!?と思うほど。
何度筆談で確認したことか・・。
バブリーだった前職では毎日が売上記録更新の日々で
活気づいた華やかな毎日。その頃とは一転し、耳にする
言葉は未入金・不良債権・取引停止・経費削減・
人件費カットなど「負」とか「不」とか、マイナスなことばかり・・・。
もちろん会社としてもあらゆる策をつくして、
改善、改革、新規案件と常にチャレンジしていました。
私自身、気持ち的にはかなりトホホ・・・でしたが、
こんな状況でしか学べないものもきっとあるだろう!と、
何とか前向きに捉え、頑張る毎日でした。
(そう考えるしかなかったのです。)
「はい、やります!」、「私やります!」という、
例の、「何でもやります・学びます・教えてください!」オーラ全開で。(笑)
あるとき契約書の翻訳を頼まれました。
そんな、大事な契約書の翻訳なんて・・・、
でも、断わっては駄目!と自分に言い聞かせ、
ひきつった笑顔で引き受けることに・・。
「そんなのできない・難しい・わからない」と内心ドキドキ。
そして辞書を引きながら必死に翻訳。
はじめての契約書は時間がかかりましたが、
慣れると言い回しやパターンがわかり、
意外にスイスイできるように。
当初は、英語の苦手なM役員のための翻訳なんて、
なんて無駄な作業なんだろう・・・・、
彼が英語を勉強すればいいじゃん!
と思っていましたが、
さまざまな契約書を見ているうちに、
「へぇー、こんな取引しているんだー。」
「へぇー、今度こんな会社つくるんだー。」と
会社の状況がわかると楽しささえでてきました。
時には「えっ、これ大丈夫なの!?」ということも。(笑)
そして、案件を見て契約書を作成するまでに。
あと、会社の資料はとにかく見る癖をつけてました。
関係ない隣の部署の資料でも、その辺に置いてある
紙という紙、コピー機に残された紙はとにかく手にして
見まくっていました。
あるとき、コピー機に小さな紙切れが残っていたので、
いつもの癖で、何だろう?と手にとってみると、
何と、何と、W部長の給与明細・・・。
慌ててW部長に持っていき、
「見ていませんので、ご安心を!」と一言。
(そんな訳ない!)
部長、苦笑いしながら受け取り、「ほんとは見たな!?」と
言いたそうにすごい顔で睨んでました・・。
(忘れる方が悪いんじゃん・・・)
でも、一体何のためにコピーしていたんだろう・・? |